将校クラブ通いもかなり馴れてきた俺だったが、英語は相変わらずだめだった、中学の通信簿で１以外とったことが無いのだから当然である。それなのにどうにかこうにか、身振り手振りで会話が成立するから不思議なものである。横須賀にあつまっているブラザー達もやはり俺と同じで、それほど頭がい良い方じゃなさそうだから、妙に仲間意識が生まれた！米軍兵でも空軍になれば入隊の時にそれなりのレベルが必要とされるが、海軍はとにかく体力勝負だ、だから横須賀に集まるブラザーは、食うに困って入隊したハーレム出のやつらも、けして少なくは無い。だがそいつらは、異常にダンスだけは上手い！やること無いからガキの頃からダンスばっかりやってたという話しだ！俺がはいっていたダンスチームも、やはりその部類であった。とにかく仲間意識は強く絶対に仲間を裏切らない。俺にダンスを教える時も自宅の宿舎に呼んで裸足になり足の裏の使い方などを夜遅くまで、熱心に教えてくれた。そのおかげで最終列車をのがし、たびたびベースに泊まるはめになった。ただ問題なのはあいつらは多少素行が悪い、そうある日のことである俺はみんなに連れられてドブ板のジャズバーに繰り出した、バーに入ろうとすると入り口に”黒人御断り”の看板があるのではないか！その頃街くらいデカイ,ミッドウェーて言う船が横須賀港に停泊していた、核兵器が積んでる？って言う噂もあり町は緊迫していた。それと確かに近所のバーでのブラザー達のマナーは、あまり良い物じゃ無いことも確かだ。（一緒にいたから良く解る）そんなこんなの理由で、あの看板が出ていたのであろう？その看板を見て素直に他の店に行けば良いのだが、あいつらはそうはいかない、なんでも米軍兵出入り禁止なら納得できるのだが、”黒人御断り”が気にさわった。（強く差別感を感じた）仲間の一人がちょっとまて！といっていきなり看板の前でパンツを下ろすのである、えええええ・・・・そしてこんもりと”う○こ”をしだした！その上その”う○こ”を店のドアや看板にぬりたくるのである。やっぱりこいつらヤバイよと・・・・俺は心の中でつぶやいた。

• ほんとうに、ヤバイやつらばかりだった、でもそんな思い出が俺の心とダンスに染み付いて離れないのは何故だろう。・・・・・・・・

• 俺は最近になり、横須賀に行って来た、将校クラブは綺麗なホテルとショッピングモールになっていた、その頃の怪しさは見る影も無い。何故だか寂しさだけがこみ上げた！

• 注意：ここに記載した内容は、俺と親愛なる友人達との過ぎし日の思い出で、他の米軍兵に関する事ではありません。又言葉の表現で一部乱暴な表現をしている事を、お詫び申し上げます。