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アイソレーション

アフタービート

体幹の撓め

ON&OFF

カットリズム

ダンス呼吸法

バランス軸


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SOUL DANCE

LOCKING

PUNKING


<ファンクグルーブメソッド>

先天的な黒人のグルーブ感を後天的に身につける事はハッキリ言ってそんなに簡単な事ではありませんが全く不可能なものでもありません。身につけるためには時間と根気と何よりも必要なことはソウル・ファンク・ブルース・ジャズ等の黒人音楽を本当に良いと感じられる感性があれば、誰にでも身につけられるものです。又理論を知らなくても長い時間をかけて、子供の頃から習慣的に黒人の中で踊っていれば自然に身につくものですが????それをなるべく短時間で効率良く身につけるために、私が理論化したものがファンクグルーブメソッドです。


<黒人のグルーブ感とは何か?>

グルーブ感は、音楽を感じるリズム感と身体の動きの二つの要素から成り立つものですが、その特徴は以下になります。



1,音楽をどう感じるか?

黒人音楽の最も特徴的なアフタービートをいかに感じられるかが焦点になります。リズムの最小単位は1拍です。この1拍と1拍の間をどう聞くか?どう感じるか?です。1拍と1拍の間隔は均等ではありません。当然その中のは刻みもあれば引き(タメ)もあります、このようなリズム感を身につけることがまず必要です。

(音楽に関する内容はアフタービートページを参照して下さい。)



2,身体の動き

<ポリセントリック>

アフリカンダンスの基本に"ポリセントリック"という言葉があります。これはクラシック・バレーを代表とする古典ダンスの基本は、常にセンター(軸)を頭のてっぺんからつま先まで通しますが、これとは全く異なる体幹各部(胸・腰・首・膝・肩等)に別々にセンターを持ち各部がバラバラに動きながらそれが脱力により連動する事を基本にしています。これはアフリカンダンスをルーツとするヒップホップ・ソウル・ファンク等ブラック系ダンス全てに言える重要な要素です。

<基本姿勢>

アフリカンダンスをルーツとするダンスの基本姿勢は二つあります。

1,身体の力を抜き膝を曲げ中腰で背中を丸め腰を前に突きだした姿勢

2,身体の力を抜き膝を曲げ中腰で胸を前に突きだし腰を後ろ斜め上に突きだした姿勢

<動作基本>

身体の動きを一言でいってしまえば”体幹位相回転連動運動”です。

体幹=首・肩・胸・腰・膝などの各部分です。

位相=繋がった体幹と体幹が逆方向に可動する事

回転=各体幹の軸を中心に回転

連動運動=リズムにより連動した運動



位相回転させることで体幹と体幹の間に撓めが発生してそれがグルーブの源に成ります。撓めは力の方向を変化させることで身体全体の切れ味や振りを大きく見せる表現に変換出来ます。



<段階>

”体幹位相回転連動運動”は通常の生活上ではあまり動かす必要の無い動きですから、当然いきなりやっても、各体幹すら自由に動かすことが出来ないのが普通です。動かせるようになるためには以下のように段階を経て、修得する事が必要です。又、体幹位相回転連動運動は縦リズム(上下前後運動)が基本になります。実際のダンスでは基本の縦リズムに横リズムが複合されることでさまざまな動きのバリエーションが生まれます。


<アイソレーション>

ブラック系ダンスリズムを刻むためには、日常動かさない体幹(首・肩・胸・腰・膝)の可動域を広げる柔軟運動が必要です。

1,体幹運動
アイソレーションを脱力した状態でアフタービートにのせて行ったものが体幹運動です。体幹の部分運動が連動して黒人ダンスリズムになります。アイソレーションでの可動域が広ければそれだけグルーブ感も強く表現出来ます。実際にグルーブする時は可動域の70%ぐらいしか使いませんが、この可動域が広ければ広い程最終的にはグルーブ感は強く表現できます。
アイソレーション=体幹の可動域を広げる練習
体幹運動=体幹のリズム運動(脱力によるノリの運動)


2,体幹位相連動運動

身体の部分を逆方向に連動させながらアフタービートを基調としたシングルリズム&ダブルリズムに合わせて可動させる練習アップ・ダウン・ダブルアップ・他



3,体幹位相回転連動運動

体幹の中心軸を想定して回転運動を行いながら体幹位相連動運動を行う。この動きによって溜や切れを作るトップスネーク・アンダースネーク・他

上記の1〜3の段階を経ることで体幹位相回転連動運動は完成します。又1〜2を習得してないで、いきなり体幹位相回転連動運動を習得することは困難です。1を習得して始めて2が理解出来る2が出来て3が理解出来る、基本が解らなければ次に進めない数学のような物と理解して下さい。

:体幹が回転する事により表面的に鋭い表現をしてもリズムがとぎれずグルーブ感が持続します。

:回転運動=慣性運動ですから余分な力は必要ありません。

(余分な力を入れると慣性運動になりません)

:身体の中をボールが転がって行くようなイメージで行って下さい。

 

4,リズムバリエーション

最終的段階で黒人の常用基本リズムを大きく分けると3つにカテゴリー出来ます。

1,ダブルアップ&ダブルダウン
首・胸・腰の位相半回転運動

2,トップスネーク
上から下へのボディーウェーブ

3,アンダースネーク(キャリーアップ
下から上へのボディーウェーブ

以上をマスターした上でリズムに刻み引き等を入れリズムバリエーションを増やして行く事が基礎の最終段階になります。

この段階が黒人ダンスのスタートラインです!

<グルーブ感を強くするこつを身につければ更にそれは深いものになる。>

   :カットリズム   :呼吸法  :撓め      ON&OFF   バランス軸

 

<備考>

黒人のダンス・ステップは単純なステップから複雑なルーティーンまでこの体幹位相回転連動運動が含まれています。だからこそダンスの中にパワーや味があり、日本人とは違う何かがあるんです。先天的な黒人のグルーブ感と最初に書きましたがこのグルーブ感は黒人の全てに備わっているものではありません。私の友人の黒人の中にも、リズム感が無くなんべん私がダンスを教えてもなかなか上手くならない、黒人もいます。黒人だからと言ってソウルが好きだとも限りませんしそれは日本人だから演歌が好きなはずだ!と同じ事です。実を言うとリズム感も先天的なものでは無く生活習慣で自然に身についた物だからです。この話しをすると長くなるのでまたの機会にしますが同じ米国の黒人にしてもこのリズム感は非常に地域格差が激しいものです。

当HPでは内容を解りやすくするため黒人を黒人と記載していますが彼達はこの呼び名を嫌います。当然肌の色で分ける表現だからです。実際に呼ぶ時は以下の呼び名をお勧め致します。

アメリカ黒人=アフロアメリカン

黒人男性=ブラザー

黒人女性=シズター

同じ有色人種である上でのひたしみを込めた呼び名です。